~第27回東京辰巳水泳大会を終えて~
5月2日、第27回東京辰巳大会を辰巳国際水泳場で開催することができた。この1年間東京水泳協議会は、来年のオリンピック・パラリンピックに向けた改修工事のため辰巳国際水泳場が使えなくなるのに伴い、千葉国際水泳場、武蔵野の森スポーツセンターなどに、会場を求めて迷走し続け開催時期も、従来の時期を大きく外れることが多く、参加選手も大変に混乱させられたことと思う。
その結果、本来の会場で昨年とほぼ同時期に開催した辰巳大会にも関わらず参加者は、昨年に比べて大幅に減ってしまった。象徴的なのは、人気の1500m自由形で、例年定員をオーバーする人数の出場希望を受け、締め切りよりも早く定員に達し、お断りの電話をしなければならないことが常だったのが、今年は定員の半数にも満たず、辰巳大会として初めて「1レーンに泳者1名」というレースになったことだ。男女同一で3組のレースとなったが、参加選手は、実力を遺憾なく発揮してくれただろうと思う。
それも含めて、個人種目に518名、リレーに44チームが参加し力泳を繰り広げ1個の大会記録と30個の大会新記録をマークしてくれた。
しかし、今回で辰巳大会は最後になる、という衝撃的なニュースが入ってきている。オリンピック後の利用について、アイスリンクとして通年で利用することに決定した、という通達が東京都から突如なされたのだ。利用者として何度も検討の段階を問い合わせていたのにも関わらず、一度もコンタクトを取ることもなく、決定だけを通達してくるのも乱暴な話だと思うので改めて、利用者の一人として意見を述べさせてもらわなければならないと思っている。(東京水泳協議会 谷口博 プールサイドより)