暑さ対策等をIOCバッハ会長に要請

暑さ対策等をIOCバッハ会長に要請

新日本スポーツ連盟東京都連盟らの市民団体で構成している2020オリンピック・パラリンピックを考える都民の会は、IOCのバッハ会長あてに「暑さ対策」「「五輪経費の節約と透明化」「大会に平和と人間尊重の大義を実現すること」を求める要請文を提出しました。

提出とあわせて、11月末~12月初旬にかけてIOC関係者が来日予定となっていたため、バッハ会長やコーツ調整委員会委員長に面談を求めていました。両者との面談は実現しなかったものの、12月4日に都内ホテルで、IOC競技大会副ディレクターのピエール・デュクレイ氏とオリパラ都民の会と過去数回面談している広報のロバート・ロックスバーグ氏の2者と面談しました。

暑さにより選手のコンディションや観客、ボランティアの健康と安全が脅かされる恐れがあるとして、日程の変更や、マラソンなどは北海道等の気象条件の良い地域での開催の要請については、「日程や場所の変更は不可能」「競技を早朝にずらせば大丈夫」との答えでした。その上で「医療や気象の専門家が検討し、万全の態勢で臨む」との見解を示しました。大会経費については「V3の公表を準備中で、それに沿って進むこととなる」との発言にとどまりました。オリンピック開催の大義については、「平昌冬季五輪が、南北統一チームの参加をはじめ、南北の対話、米朝の対話など、平和的に外交発展したように、2020東京、2022北京へとアジアの平和に貢献するオリンピックを重視している」と述べました。

他にも五輪施設建設に関わった労働者を開会式に招待することを求めましたが、「開会式は選手ファーストであるので、別の機会に感謝の意を表したい」と述べました。今後も東京五輪を開催して良かったと思えるような大会となるよう、都民の声をIOC、大会組織員会や東京都に届くよう、活動を継続していきます。