だまっていないで、みんなで声をあげよう ~第9回提言討論会 オリパラ都民の会~

だまっていないで、みんなで声をあげよう ~第9回提言討論会 オリパラ都民の会~

2020オリンピック・パラリンピックを考える都民の会(新日本スポーツ連盟東京都連盟は構成団体として参加)が、7月27日(土)に生協連会館(中野区)で第9回提言討論会を開催しました。

約50名が参加し、1年後に迫ったオリンピック・パラリンピックについて、参加者同士が討論、議論する形で進められました。当日の様子は、ウェブサイト上で様々な情報を提供する市民ジャーナリズムのウェブサイトIWJが生中継し、配信されました。

教育の現場からは、教師の森峰太郎さんがオリンピック教育について疑問を提示し、東京都の方針に「日本人としての自覚と誇り」が加わったことや、五輪本来の目的の平和や友好親善についてはほとんど触れられていないことなどが話されました。

大会期間中の暑さ対策についても提起があり、過去の大会期間中、日本スポーツ協会の「熱中症予防ガイドブック」に基準に照らし合わせると「運動原則中止」の日が続出していると指摘しました。アスリートファーストのために、危険な状況下での大会開催は見合わせるよう組織委員会へ申し入れるべきだとの意見も出ました。

大会経費については東京都の負担が1兆4千億円に膨らんでいるが、中身が不透明であることを里吉ゆみ都議会議員から報告がありました。また選手村建設予定地である都有地が相場の9割引きで民間事業者へ譲渡された問題では、世論の批判で民間開発業者の増収分の半額を東京都へ戻す特別条項の合意が報じられているが、実際はどうなるか分からないので、裁判で価格を変えさせないといけないとの話もありました。

オリパラ都民の会の和食昭夫共同代表(新日本スポーツ連盟会長)は、「東京五輪は誰かの不幸の上にあるのではなく、お互いの幸せのためにある」と話し、開催まであと1年余りの短い期間であるがより良い五輪となるよう引き続き運動を頑張っていきたいと話しました。